季節の言葉

四季折々の言葉や行事を綴っていきます

2021-01-01から1年間の記事一覧

人日の節句とは何か?七草粥との関係はあるのか?

人日の節句と聞いて、その意味がすぐにわかるという方は少ないのではないでしょうか。なかには、桃の節句や端午の節句というのは知っているけれど、人日の節句などは聞いたことがないという方もおいでかもしれません。 実は人日の節句とは七草粥を食べる日と…

鏡餅の鏡にはどんな意味がある?

正月の縁起物として飾られる鏡餅。年末になるとデパートやスーパーでは特設コーナーが設けられ、正月飾りの定番として売られています。 しかし、なぜ鏡餅と呼ばれるのでしょうか。正月用のお供えであれば単に餅だけでもよいと思うのですが、そこに鏡という言…

年越しの大祓とは何?夏越しの祓との関係は?

年越しの大祓は毎年12月31日に全国の神社で行われる行事です。身についた罪や穢れを払い、新年を新たな気持ちで迎えるために行なわれるものとされています。 これと似た行事に夏越しの祓があります。こちらは毎年6月30日に行われる行事で茅の輪くぐりが有名…

節句の意味とは?時期はいつ?

節句はよく聞く言葉ですが、具体的な意味や内容についてご存知の方は多くないのではないでしょうか。また、端午の節句は知られていますが、その他の節句となると、いつ行われるものなのか、といった疑問をおもちの方もいらっしゃると思います。 実は、節句と…

正月事始めって何?意味と由来を解説します

正月事始めという言葉を聞いたことはありますか。日常的に使われる言葉ではないので、ご存知の方は多くないのではないでしょうか。 実は正月事始めとは、正月を迎える前に行う行事を始める日のことをいいます。煤払いやお歳暮、年男などは正月前に行う行事で…

酉の市とは何か?意味と由来を解説します。

毎年、11月に行われる酉の市は商売繁盛を願う行事として知られています。福をかきこむとされる熊手が買われると威勢の良い掛け声とともに行われる手締めは、酉の市のにぎわいを象徴するものです。 けれども、酉の市の由来はごぞんじでしょうか。また、そもそ…

社日とは何か?意味と由来を解説します

社日という言葉を日常的に使っている方は少ないのではないでしょうか。また、社日という言葉自体一般的ではないので、その意味すらわからないという方のほうが多いかもしれません。 実は、社日とは雑節の1つで、春と秋に土地の守り神とされる産土神(うぶす…

土用の丑の日は夏だけじゃない。土用の意味と丑の日の関係を解説!

土用の丑の日といえば、夏の風習として定着しています。真夏の暑い日々を乗り切るためにウナギを食べてスタミナをつけようというのがその理由です。 しかし、土用の丑の日といっても真夏の特別な一日として決まっているわけではありません。 実は土用の丑の…

二百十日と二百二十日 何が違う?

二百十日と二百二十日。このうち、二百十日はよく聞く言葉だけれども、二百二十日とは何だろう。何か取り立てて違いがあるのだろうか。このような疑問をもつ方は多いのではないでしょうか。 実は二百十日も二百二十日もともに台風が来る厄日とされている日な…

半夏生とは何か?意味をわかりやすく解説!

半夏生は雑節の1つで梅雨明けから本格的な夏に向かう時期を表した言葉です。半夏生(はんげしょう)と読みます。あまり一般的に使われる言葉ではないので、名前だけは知っていても詳しい意味まではちょっとわからない、という方は多いかもしれません。 実は…

入梅と梅雨入りに違いはあるのか?

毎年5月の終わりから6月にかけて日本では梅雨の時期に入ります。早いところでは5月半ばには既に梅雨入りする地域もあります。 ところで、梅雨に入る時期のことを入梅ともいいます。梅雨入りと入梅はともに同じ意味をもっているように思えますが、本当はどう…

雑節とは何か?意味と成り立ちを解説します

日本の四季を表す言葉として二十四節気が有名です。しかし、この他にも八十八夜や二百十日、さらには入梅という言葉がそのときどきの季節を表すものとして使われています。 実は、これらの言葉も二十四節気と同じく四季の移り変わりを示すものとして同一のカ…

夏至とは何か?二十四節気を解説!

夏至は二十四節気の1つで、夏の部の4番目にくる節気です。夏至の初日は1年のうちでもっとも昼が長い日とされ、太陽の恵みに感謝する夏至祭が日本だけではなく、世界各地で行われます。スウェーデンやフィンランドなど北欧諸国の祭りが有名ですが、日本でも二…

芒種とは何か?二十四節気を解説!

芒種は二十四節気の1つで、夏の部の3番目にくる節気です。梅雨入りを控えて、湿度が高くなる憂鬱な季節です。しかし、農家の方にとっては農作物の成長にとって欠かせない時期となります。 そのため、その年の豊作を祈る御田植神事を芒種の時期に行う地域もあ…

小満とは何か?二十四節気を解説!

小満は「ショウマン」と読み、二十四節気の1つで、夏の部の2番目にあたる節気です。夏が始まる立夏に引き続き初夏のさわやかな陽気に包まれるため、出かけるには格好の時節といえます。 しかし、その一方で小満は梅雨に入る手前の時期でもあり、いわゆる走り…

立夏とは何か?二十四節気を解説!

立夏とは二十四節気の1つで、夏が始まる日とされています。真夏の暑さにはまだ間があり、吹き渡る風が気持ちの良い季節です。 この時期に吹く風を薫風と呼びますが、新緑の香りを運んでくるさわやかな風は立夏を象徴するものといえるでしょう。 ここでは、立…

穀雨とは何か?二十四節気を解説!

穀雨とは二十四節気の1つで春の終わりにあたる時期をいいます。百穀を潤す雨が降るという意味をもち、農家の方にとっては農作業を始めるにあたってとても大切な季節です。 また、日差しも強くなるため、ときとして暖かさを通り越し、汗ばむくらいの陽気とな…

清明とは何か?二十四節気を解説!

清明とは二十四節気の1つで4月初めの春の盛りの頃を表した言葉です。 一般的に使われている言葉ではないので、なじみがないという方は多いかもしれません。しかし、本格的な春を迎えた頃の明るくはつらつとした雰囲気を伝える言葉として古くから使われてきま…

春分とは何か?二十四節気を解説!

春分は二十四節気の春の部にある言葉です。春分の初日は昼と夜の長さが同じであり、秋の秋分初日といわば対になっています。どちらも太陽が地表を照らす時間がほぼ同じだからです。 しかし、秋分初日のほうが夏の暑さを引きずっていて気温が高いとされている…

啓蟄とは何か?二十四節気を解説!

啓蟄は「けいちつ」と読み、二十四節気の春の部にある言葉です。春の初めで、まだ寒さも残っていますが、冬の間いなかった虫の姿をちらほら見かけるようになる頃とされています。 また、松の木に巻かれた菰を外すときであり、さらには春を告げる雷、「春雷」…

雨水とは何か?二十四節気を解説!

雨水は二十四節気の春の部にある言葉です。「うすい」と読みます。時期としては春の初めにあたり、まだまだ寒さが厳しいときでもあります。しかし、この頃から農家では農作業の準備が始まりますし、お雛様を飾る家もでてきます。 生活のリズムが春に向かって…

立春とは何か?二十四節気を解説!

立春は暦上で春になったことを表す言葉です。ただし、春とはいっても1年でもっとも寒いとされる大寒の次にくる季節のため、肌に感じる寒さは変わりません。むしろ、より寒いと思うことのほうが多い時期であり、春というには少し早すぎるというのが多くの方が…

大寒とは何か?二十四節気を解説!

大寒は小寒の次の時節で寒さがもっとも厳しい時期とされています。小寒を大寒に入る前のウォーミングアップの時期とすれば、大寒こそが本格的な真冬ということができるでしょう。 小寒と大寒とをあわせた1ヵ月間を「寒」といいます。この時期には寒稽古や寒…

小寒とは何か?二十四節気を解説!

小寒は、1年でもっとも寒さが厳しいとされる大寒に入る前の時節になります。いわば、厳寒を迎えるためのウォーミングアップの時期といえるでしょう。 正月休みも終わって、仕事や学校が始まります。また、寒風の中、厚手のコートやジャケットに身を包んだ人…

冬至とは何か?二十四節気を解説!

冬至は1年のうちでもっとも昼の時間帯が短いとされている日です。国立天文台がホームページで公表している冬至の日の入り時刻をみると、毎年16時30分前後となっています。ざっくりといって、夕方の5時を過ぎればあたりは真っ暗になるのが冬至の時期なのです…

大雪とは何か?二十四節気を解説!

大雪とは「タイセツ」と読み、季節の変化を表した二十四節気の1つです。雪がちらつく頃を意味する小雪の次にくる節気をいいます。朝晩に限らず、日中も寒さを感じ、街には冬物のジャケットを着た人の姿が目に付くようになる時期です。 本格的な冬になったこ…

小雪とは何か?二十四節気を解説!

小雪は「ショウセツ」と読みます。立冬が過ぎて、紅葉が散り始め、北海道や東北地方では初雪が見られるようになる季節です。ときによっては、小春日和と呼ばれる暖かな日に恵まれる日もあります。 秋から冬に季節が移ろっていく時期にあたるのが小雪です。 …

立冬とは何か?二十四節気を解説!

冬が立つ日と書いて立冬(リットウ)と読みます。「立つ」というのは始まりという意味で、立冬とは冬が始まる日のことをいうのです。 また、立冬は二十四節気のなかの言葉で、次の小雪までの15日間をさします。立冬には冬になった日と二十四節気の次の節気ま…

霜降とは何か?二十四節気を解説!

霜降は「ソウコウ」と読みます。時折、「シモフリ」と読んでしまいますが、これでは霜降り肉のこととなってしまい、意味としては間違いです。 霜降は霜が降りる時期という意味の言葉で、秋から冬に変わる時節を表したものとなります。霜が降りると農作物に被…

寒露とは何か?二十四節気を解説!

寒露とは、お彼岸も過ぎて気温も下がり、過ごしやすくなってきた時期を表す言葉です。街にはキンモクセイの甘い香りが漂い、人々の服装も赤や黄色、ブラウンといった暖色系のものが目立つようになります。 しかし、この時期が寒露と呼ばれるのは日中の気温が…